カテゴリー別アーカイブ: 2012_石巻市W邸

石巻W邸:完成。

2013.08.29 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

昨年12月に着工した、石巻市W邸ですが、9ヶ月経って、ようやく完成しました。

まず、30坪足らずの木造住宅なのに、どうしてこんなに時間がかかったのか、疑問に思われる方も多いかと思います。
その理由をこれから綴ろうと思います。

実は、3月に上棟した直後に、施工業者が倒産してしまいました。
この現場が始まる前から、石巻での復興事業に私と一緒に尽力してくれていた業者でしたが、諸々の理由により、残念な結果となってしまいました。

このようなケースは建設業界では、少なからず起こりうることです。
そのような場合、そこから新しい業者を選定して、残りの工事部分で、再度見積をとって、引き継ぎ工事を進めるというのが、一般的な流れになるのですが、今回のケースでは、それは非常に困難でした。

その理由として、
1.復興支援事業の一環として、請負金額を極限まで切り詰めて受注していたため、新規業者に再委託した場合、残された予算での施工は不可能ということ。
2.仮に新規業者が予算内で決まったとしても、引き継ぎの手続の間、最低でも数ヶ月〜半年ぐらい工事がストップしてしまうこと。
があります。

どちらも、お施主さんにとっては、非常に大きな損失になります。

そこで、色々考えた末に、お施主さんの了承を得た上で、私が工事を引き継ぐことにしました。
地元の方々を含め、今までつきあいのあった工務店や職人さん、古くからの知人など、多くの方のご協力を得ながら、弁護士や金融機関にも相談し、幸い、法的にも問題無い形で進めることができました。

しかしながら、今まで元請けなど経験のない私のとっては、すべてが未知の領域。
神経をすり減らす毎日でした。

ですが、気がつけば、私の廻りには、沢山の協力者がいました。
まだ引き継ぎ手続が完了していないにもかかわらず、上棟した骨組みのままで野ざらしにするのを懸念して、先行して施工してくれた板金業者さん。
現場での様々な変更にも、二つ返事で対応してくれた棟梁。
地元ではとても予算内におさめられない外構工事を、はるばる群馬から施工しにきてくれた外構業者さん。
遠く茨城から、請負のアドバイスや、材料の手配などをしてくれた昔から付き合いのある工務店さん。
事情が事情だけに、ローン契約の変更に柔軟に対応してくれた金融機関。
その他、色々な意味で支えになってくれた知人、友人、家族。

この場を借りて、御礼申し上げます。

5月末には完成予定だった物件が、3ヶ月も遅れてしまいましたが、こうして無事に完成し、引き渡すことができました。

困難な経験を経て、人は成長すると言います。
今回の経験は、設計者としての自分にとって、あまりにも大きなハードルではありましたが、単に設計業務をこなすだけでは得られないような大きな経験を得ることができました。
設計者としても、今後の業務にとって、色々な意味でプラスになると思います。

随分と前置きが長くなってしまいました。

そんな過程を経て、完成したのが、こんな建物になります。

2013.08.29 WTN完成
外観1。

2013.08.29 WTN完成
外観2。

2013.08.29 WTN完成
玄関ホール。

2013.08.29 WTN完成
玄関ホールにある小さな和室。

2013.08.29 WTN完成
和室。

2013.08.29 WTN完成
キッチン1。

2013.08.29 WTN完成
キッチン2。

2013.08.29 WTN完成
キッチンからリビングを見る。

2013.08.29 WTN完成
リビングの吹き抜け部分から、中庭テラスを見る。

2013.08.29 WTN完成
リビングからキッチン、中庭テラスを見る。

2013.08.29 WTN完成
リビング。建物の北側に配置されたリビングだが、南面の開口部から十分な採光と通風を得られる。

2013.08.29 WTN完成
中庭テラス下の収納。奥の和室と一続きになった大きな収納スペース。

2013.08.29 WTN完成
リビング。寒冷地なので、北側の開口部は、通風に必要な最小限に抑える。南北の開口部の面積割合は通風を考慮して算出している。

2013.08.29 WTN完成
リビング。

2013.08.29 WTN完成
2階主寝室。

2013.08.29 WTN完成
2階渡り廊下。

2013.08.29 WTN完成
2階子供室1。

2013.08.29 WTN完成
2階子供室2。

2013.08.29 WTN完成
中庭テラス。中2階レベルにある。

2013.08.29 WTN完成
中庭テラス。

2013.08.29 WTN完成
キッチンから、玄関ホールおよびリビングを見る。

2013.08.29 WTN完成
外観夕景。

2013.08.29 WTN完成
外観夕景。

石巻市W邸:小林ペンキ再登場。

2013.08.08 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

4月に軒天の塗装をして依頼、左官屋になっていた小林ですが、内部造作が完了したので、再び小林ペンキとして戻って参りました。

施工期間は7月27日から8月8日までの約2週間。
写真では、塗装の様子しかわかりませんが、実は下地処理として、全面ペーパー掛けといって、紙やすりで表面を平らにする施工を施しています。
あまりに粉だらけだったので写真を撮ることができませんでしたが、この作業が、地味ですが、ものすごく大変だったことを強調しておきますw

前回のブログで施工された壁やら家具やらが、どんな風に変わるか、見ていきましょう。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.20 今回使用するのは、「ブライワックス」。ペンキとワックスの中間みたいな素材です。刷毛で塗り、布で刷り込む施工方法なので、後々のメンテもしやすいです。施工前に、事務所にてサンプル作成しました。いい感じです。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.27 まずは階段吹き抜け部分から。足場の悪い状態で大変でしたが、仕上がりは完璧です。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.27 子供室の家具。集成材もこのワックスによって、ぐっと素材感が出てきます。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.27 リビング吹き抜け部分。施工時は足場がさらに悪く、階段吹き抜け以上の恐怖でした。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.30 リビング吹き抜け部分。面積が広いので、連日夜中まで頑張りました。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.30 こちらはリビング収納の建具です。ランバーコアという一般的には建具の下地に使われる材料ですが、このワックスを塗ることで耐久性も増し、手触りのよい建具に生まれ変わります。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.30 上記のリビング収納建具を塗装後に設置しました。

2013.08.08WTNワックス
2013.07.30 続いて、中庭テラスの下にある大型収納部分の建具の塗装です。塗装前と塗装後の違いがわかると思います。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.05 子供室のラワンベニヤで出来た板壁部分。こんな感じで塗っていきます。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.06 玄関ホール塗装前。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.06 玄関ホール塗装後。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.07 造作キッチン塗装前。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.08 造作キッチン塗装後。

2013.08.08WTNワックス
2013.08.08 ようやく全ての塗装が完了しました。全体は次回の完成報告ブログでお披露目します。

石巻市W邸:家具、建具も「つくる」

2013.07.31 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

今日はちょっと違った切り口からブログを書いてみます。

世の中にはあらゆる職種があります。
建築工事と一口に言っても、大工、家具屋、建具屋、板金屋、設備屋、防水屋、電気屋など、様々な職種の人間が関わります。
それぞれの世界には職域というものもあり、それがプロであるか否かの境界線にもなっています。

ですが、それはあくまで形式上のことであって、必ずしも、その境界線を「越境してはいけない」わけではありません。

かなり大げさな例えではありますが、中世ヨーロッパのアルベルティなどは、人文主義者であり、建築理論家であり、建築家でもありました。
それだけでなく、法学、古典学、数学、演劇、詩作などにも優れた能力を発揮し、さらに絵画、彫刻でも実作および理論家としても活躍しておりました。
音楽や運動競技でも秀でており、もはや専門領域という概念を持ち出すことがバカバカしいぐらいの「万能人」であります。

もちろん、人類がみなアルベルティになれるわけでもなく、自分もまたこのようなたいそうな偉人と比べるなど、おこがましいにもほどがあるのですが、
それでも、先に述べたような「境界線」を越えるか否かの判断が、現代社会ではあまりにも細分化されているように思えます。

アルベルティほどではなくても、住宅ひとつ建てるぐらいの越境は、実は大したことではないのではないでしょうか。

もちろん、そこには「責任」「保証」といった現代社会的な概念が常につきまとうので、その部分を無視するわけにはいかないですが、逆を言えば、そこさえクリアしてしまえば、自由なはずです。

今回の現場では、ここまでのブログでもお気づきのように、建築士である私自身が、施工も行っております。
今風に言えば「セルフビルド」です。自宅ではないですが(笑)

そして、家具工事、建具工事も大工工事で行っております。
後ほどブログアップする予定の塗装工事も、私が施工しています。

つまり、みんな「手作り」というわけです。

もちろん、お施主さんには了承済みの上での施工なので、上記の「責任」「保証」といったハードルはクリアできています。

アルベルティから比べれば、ほんとに小っちゃな越境ですが、現代の感覚で「家を建てる」という発想からはなかなか出てこないでしょう。
リノベーションとかでは最近見かけるようにはなりましたが。

「素人が施工して大丈夫なの?」
というのが率直なご意見かと思います。

でも、手作りである以上、既製品のような「規格」は存在しないのです。ですから、少々乱暴な言い方をすれば、施工の合否チェックをする判断基準が存在しない。
多少の粗があったとしても、全体で機能して、完結していれば、それで問題はないはずなんです。
かといって、杜撰な施工をするというわけではありませんよ。
しっくいも塗装も建具も家具もそうですが、施工技術として、ある程度の水準は満たした上での話です。

つまり、丹精込めて手作りしたものが立派な完成品となるわけです。
手仕事ゆえのズレや歪みが、味になり、風合いになる。

この贅沢な感覚を、お金を掛けることなく、身の丈の手法を使って、もう一度建築業界に取り戻したかった。
だから、手作りにこだわりました。

そんな想いでの「つくる」なんです。

2013.06.04WTN手作り
2013.06.04 吹き抜け部分の手摺。材料は、余った間柱と端柄材を利用しています。大工さんに加工してもらいました。

2013.06.04WTN手作り
2013.06.04 子供室の家具。大工工事で「つくれる」家具を作りました。

2013.06.11WTN手作り
2013.06.11 主寝室の収納家具。家具工事のようなハコ組ではなく、大工工事で下地を組んでつくっています。建具ももちろん、手作り。

2013.06.14WTN手作り
2013.06.14 収納建具。ラワンランバーというベニヤで心材を挟んだ素材を切り出してつくっています。

2013.06.26WTN手作り
2013.06.26 セパレートキッチンのコンロ側。収納家具同様に、下地を組んでつくっています。こんなキッチンは前代未聞ですね。

2013.07.01WTN手作り
2013.07.01 セパレートキッチンのシンク側。抽斗から何から、全部大工さんの手作り。

2013.07.27WTN手作り
2013.07.27 既製品を買ってきて高さ調整した方が手軽なハシゴだって、つくっちゃいます。

2013.07.29WTN手作り
2013.07.29 縁側。これも昨今は既製品でも色々出回っていますが、こんなにながーい縁側はつくるしかない。

2013.07.31WTN手作り
2013.07.31 玄関ホールにある小さい和室の間仕切り建具。ラワンランバーを利用して、つくりました。手掛けの形状だって、自由です。

石巻市W邸:ラワンベニヤ、侮る無かれ。

2013.07.02 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

前回のブログではしっくいの施工経過をお伝えしました。
今回は、その合間に進んでいた、内部造作工事の様子をお伝えします。

内部造作と一口に言っても、しっくい壁の下地となる石膏ボード貼り、板壁の下地となるベニヤ貼り、床と壁、壁と天井との見切りとなる巾木、廻り縁の施工など実に様々です。
全部をご紹介しているといつまでたってもW邸ブログが終わりませんので、今回の物件の一番の目玉となる「ラワンベニヤによる板壁の仕上げ」の施工状況を書こうと思います。

実は4月5日付けのブログでもちょこっと触れているので「こちら」を参照してもらいたいのですが、いわゆる下地で使うようなベニヤ板を、今回は仕上げで使おうという魂胆なのです。

実際にどんな感じになっていくのかは、施工写真の方が分かり安いので、御託を並べずに写真を並べていきますw

2013.05.14WTNラワン
2013.05.14 主寝室の壁。ラワンベニヤを短冊状に割いた材料を縦にランダムに貼っていきます。赤味のある部分と白味の強い部分とがバランス良く配置されると、ベニヤとは思えないような趣のある壁ができあがるはずです。

2013.05.16WTNラワン
2013.05.16 主寝室の壁。こんな感じになります。まだ素地ですが、なかなか良い雰囲気だしてると思いませんか?塗装で仕上げるのが楽しみ。

2013.05.24WTNラワン
2013.05.24 リビング吹き抜け部分の壁。ここは最初は両サイドが板貼りで正面はしっくいだったのですが、現場で変更しました。

2013.05.26WTNラワン
2013.05.26 子供室の壁。しっくいや露しの梁とのバランスもいい感じです。

2013.05.26WTNラワン
2013.05.26 階段部分の壁。

2013.06.04WTNラワン
2013.06.04 リビング収納棚の壁。両サイドはしっくいの壁になるのですが、正面の壁は、リビングの吹き抜けとテイストを合わせた板壁になります。

2013.06.22WTNラワン
2013.06.22 板壁施工の最後は玄関ホールの壁になります。この板壁は階段部分の壁と連続しています。

2013.06.23WTNラワン
2013.06.23 玄関ホールの壁ができました。

いかがでしょうか?
ただベニヤ板を細かく割いたものでも、使い方次第で、こんな風になるんです。
塗装で仕上げると、またさらに変わりますよ。

石巻市W邸:しっくい、しっくい、しっくい。

2013.07.02 石巻市:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

しばらく職人をしていたのと、その後の激務に追われて、5月から完全にブログやHPの更新を放置していましたm(__)m

ようやく少し落ち着いたので、再開します。

さて。
5月の連休明けから始まった、W邸のしっくい工事。
飛び飛びでの出張施工のため、ずいぶんと時間がかかってしまいましたが、7月2日に全工程が終了しました。
(こうやって文章で書くと、随分とあっけなく感じますが、実際には、気の遠くなるような2ヶ月間でした。。。)

というわけで、しっくい施工の様子をダイジェストでお送りします。
(2ヶ月の苦労を知って欲しくて、写真しこたまUPしますw)
その合間に、木工事も進んでいますが、それはまた後日。

2013.05.14WTNしっくい
2013.05.14 子供室の天井下塗り。

2013.05.14WTNしっくい
2013.05.14 主寝室の天井下処理。

2013.05.16WTNしっくい
2013.05.16 和室の天井・壁下処理。

2013.05.24WTNしっくい
2013.05.24 和室の天井下塗り。

2013.05.26WTNしっくい
2013.05.26 和室の天井・壁仕上げ塗り。

2013.05.26WTNしっくい
2013.05.26 子供室の天井仕上げ塗り。

2013.05.28WTNしっくい
2013.05.28 トイレの天井・壁下塗り。

2013.05.28WTNしっくい
2013.05.28 主寝室の壁下処理。

2013.05.30WTNしっくい
2013.05.30 トイレの天井・壁仕上げ塗り。

2013.06.04tWTNしっくい
2013.06.04 洗面室の下塗り。

2013.06.05WTNしっくい
2013.06.05 主寝室の壁下塗り。

2013.06.06WTNしっくい
2013.06.06 主寝室の天井・壁仕上げ塗り。

2013.06.12WTNしっくい
2013.06.12 和室の天井・壁下塗り。

2013.06.14WTNしっくい
2013.06.14 キッチンの天井・壁仕上げ塗り。

2013.06.15WTNしっくい
2013.06.15 子供室の壁下塗り。

2013.06.22WTNしっくい
2013.06.22 リビングの天井・壁下処理。

2013.06.23WTNしっくい
2013.06.23 リビングの天井・壁下塗り。

2013.06.24WTNしっくい
2013.06.24 子供室の壁仕上げ塗り。

2013.06.25WTNしっくい
2013.06.25 リビングの天井・壁下塗り。

2013.06.26WTNしっくい
2013.06.26 玄関ホールの天井・壁下処理。

2013.06.26WTNしっくい
2013.06.26 リビングの天井・壁仕上げ塗り。

2013.06.27WTNしっくい
2013.06.27 玄関ホールにある、小さい和室の仕上げ塗り。

2013.06.29WTNしっくい
2013.06.29 玄関ホールの天井壁下塗り。

2013.07.01WTNしっくい
2013.07.01 玄関ホールの仕上げ塗り。

2013.07.02WTNしっくい
2013.07.02 リビング仕上げ完了。

2013.07.02WTNしっくい
2013.07.02 子供室仕上げ完了。

2013.07.02WTNしっくい
2013.07.02 主寝室仕上げ完了。

2013.07.02WTNしっくい
2013.07.02 玄関ホール仕上げ完了。

石巻市W邸:小林左官屋登場、そして足場解体。

2013.05.9 石巻:晴れ。

みなさん、こんばんは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

GWは現場もお休みでしたが、明けから早々に石巻出張です。
今回は7日からの3日間。

大工のまっちゃんが、着々と木工事を進める中、今回は、左官工事のお話です。

今回の建物の内装は、板貼りとクロスの仕上げの予定だったのですが、どうしてもクロスではなく塗り壁にしたいと思い、セルフでやることにしました。

というわけで、小林左官屋の登場です。

前回は、小林ペンキでしたが、オールラウンドプレイヤーなので、なんでもこなしますw

実は、私、設計事務所を立ち上げる前に、少しばかり大工さんのところで修行していました。
その大工さんが、オールラウンドプレイヤーだったので、木工事だけではなく、塗装工事から、左官工事、建具工事まで、色々な事を、やらされ、、、もとい、やらせていただきました(笑)
余談ですが、山に入って、チェーンソーで木を切り倒して、ダンプで運搬するなんてこともやらせていただきました。

また、設計仲間と一緒に、完全セルフでジュエリー工房のアトリエを基礎から施工したこともありました。

この時の経験が、この石巻で役に立つとは、当時は思いもしませんでしたが、なんでも経験は宝です。
そんなわけで、デザインスペックの小林は、なんでもやってしまうのです。

さて。
今回のぬりかべは、「しっくい」です。
といっても、本家本元の職人さんが扱う本漆喰は、やはり長年の経験と技術が必要ですので、今回は、DIY用のしっくいを採用しました。

2013.05.09 WTN:小林左官屋塔状、そして足場解体。
その名も「うまーくぬれーる」
調合なども不要で、開けてそのまま使えます。
日本プラスターが製造元ですので、品質も納得がいくものでした。

2013.05.09 WTN:小林左官屋塔状、そして足場解体。
まずは、下地処理から。
最初に、吹抜部分の天井からとっかかります。
化粧梁を養生して、石膏ボードのジョイント部分にジョイントテープを貼って、ビス穴などをパテ処理していきます。
ちなみに、このしっくい、パテの代わりにもなるので、それで下処理ができちゃうので楽ちんです。

2013.05.09 WTN:小林左官屋塔状、そして足場解体。
続きまして、下塗り。
コテを使って、シャーッ、シャーッっと、とっても気分がいいです。
ただひとつ、天井なので、イナバウアー状態で姿勢を保ち続けるのが、かなり難儀しましたがw

2013.05.09 WTN:小林左官屋塔状、そして足場解体。
下塗りが乾燥したら、仕上げ塗り。
いい感じで、塗りムラも出せたので、なかなかの仕上がりです。

2013.05.09 WTN:小林左官屋塔状、そして足場解体。
と、そんなこんなしているうちに、外の足場も解体。

次回も、引き続き、左官屋さんです。
自分が、設計しかできない建築士じゃなくて、ほんと良かったと実感する毎日です。

石巻市W邸:大工のまっちゃんと小林ペンキ。

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最初にお断りしておきます。
このブログは5月に書いてます。
でも、さもその時に書いたかのように、その時の情報で書きます。
4月末までのブログは、これ以外も、全部そんな感じでいきます。
夏休みの最後に、溜まった絵日記を仕上げる子どもの頃を思い出しながら(笑)
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2013.04.25 石巻:曇り。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

ちなみに、溜まった絵日記ブログは、今回で最後になります(笑)
ようやく、追いつきました。

さて。
今回は、軒天の塗装と、内部造作の様子です。

まずは、内部造作から。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
まっちゃんの床張り工事と木枠工事は、着々と進行中。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
リビングの床の様子です。
素足で歩くと、とても気持ちよさそうな、柔らかい質感です。

続いて軒天塗装の様子。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
まずは、キレイに仕上がった外壁を汚さぬように養生シートとマスキングテープを施していきます。
テープ3年、塗り2年と言われるぐらい、この養生作業が大事なんですね。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
タッカーと呼ばれる小さな釘の留めあとをパテ埋めしてから、シーラーと呼ばれる透明な下地処理材を塗布して、まずは下塗り。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
乾燥したら、2度目の仕上げ塗り。そして、ペンキが乾かないうちに、養生シートを剥がします。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
2階の軒天も同様に。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
中庭テラス部分のみ足場もばらしてしまいました。すっきり。

2013.04.25 WTN大工のまっちゃんと小林ペンキ
軒天塗装、完了。

ちなみにですが、今回の軒天塗装は、小林ペンキ(すなわち自分)がやりました。
本業は設計ですが、実は1年ほど大工修行をしていたころがあり、その時に、ペンキやらなにやら、一通りのことをやらせてもらったんですね。
その昔取った杵柄というわけではありませんが、今回は、セルフでペンキ屋さんをやりました。

下手な塗装屋よりも、なかなかの仕上がりだと自負しています(笑)

写真はありませんが、電気屋さんもアンテナ取付など完了し、これでいよいよ足場が外れます。
次回はGW空けです。

石巻市W邸:外壁工事と、内部造作。

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最初にお断りしておきます。
このブログは5月に書いてます。
でも、さもその時に書いたかのように、その時の情報で書きます。
4月末までのブログは、これ以外も、全部そんな感じでいきます。
夏休みの最後に、溜まった絵日記を仕上げる子どもの頃を思い出しながら(笑)
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2013.04.18 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

毎週欠かさず現場に顔を出していて、偉いです、自分(笑)。
まあ、それが仕事なんですけどね。

さて、今回は、板金屋さんの外壁工事。

下地が隠れて、一気に外部廻りが仕上がっていきます。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
とっても仕事の早い、板金屋さん。
手際よく、ぱたぱたぱたと、金属製の外壁が施工されています。

外壁材は、金属製のサイディングです。
一般的な窯業系(セメント板みたいなもの)のサイディングは、ジョイント部分にコーキングが必要になって、寒冷地だと劣化が心配なのと、汚れがつきやすいので、この金属サイディングを採用しました。

濃いめのブルーで、なかなかよい色です。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
中庭テラスに面する部分は、白の金属サイディングにしています。
これは、光の反射を考慮して、隣接するリビングや和室に、柔らかい光が入るように考えています。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
外壁のジョイント部分にはコーキングが不要な金属サイディングですが、サッシ廻りは当然ながら必要になります。
このコーキングがしっかり施工されていないと、後々雨漏りなどの原因になりやすいので、入念に施工チェック。

一方、内部では、まっちゃんが、造作工事を進めています。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
前回のブログで紹介した窓枠の取付や、

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
無垢フローリングの施工が進みます。
こちらはトイレ。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
こちらは、洗面脱衣室。

2013.04.18 WTN外壁工事と内部造作
吹き抜けのブリッジ部分を見上げたところ。
床板の小口を見せるデザインにしています。
普通はこういうことしないですけど、無垢材なので、小口もキレイなので見せたいのです。

ちなみに、今回のフローリングは厚さ15mmのパイン材です。これを無塗装で仕上げます。
塗装をしないと、すぐ汚れがついたりしみができたりということで、ワックスを塗ったり、上から塗装を施したりすることがほとんどですが、せっかくの木肌をコーティングしてしまうのは、残念で鳴りません。
どんな塗料を使ったとしても、絶対に木肌感は変わってしまいます。
それに、生活していれば、家は自ずと汚れていきます。それは生活のあとなんですから、あんまり無碍にする必要もないと思うんですよね。
汚れだって傷だって、生活の記憶の一部ですから。
それに、既製品ではないので、全部風合いとして残ります。
昔の家の風化した縁側や、柱に刻んだ背比べの傷みたいなもんです。

せっかくの自宅なんですから、汚れを気にして生活するより、風化を楽しむ家の方が、何倍も気楽に過ごせると思いますよ。

さて。
外壁工事も無事に終わり、そろそろ足場が外れるので、次回は、軒天の塗装です。

石巻市W邸:大工のまっちゃん。

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最初にお断りしておきます。
このブログは5月に書いてます。
でも、さもその時に書いたかのように、その時の情報で書きます。
4月末までのブログは、これ以外も、全部そんな感じでいきます。
夏休みの最後に、溜まった絵日記を仕上げる子どもの頃を思い出しながら(笑)
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2013.04.11 石巻:曇り。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

今回は、お約束通り、ちょっと大工さんに焦点を当ててみたいと思います(笑)

2013.04.11 WTN大工のまっちゃん
このW邸の現場監督でもあり、棟梁でもある、大工のまっちゃん。
おしゃべり好きで、仕事中に話しかけると手が泊まってしまうのがたまに傷(笑)ですが、設計の意図をよく把握してくれて、とてもたよりになる大工さんです。

板金屋さんも群馬から来てくれていますが、このまっちゃんも、群馬から来て、常駐してくれてるんです。
デザインスペックでは、現在、石巻にも事務所(事務所といっても一軒家ですが)を借りているのですが、そこに寝泊まりしてもらってます。
ちなみに、自分が出張に行くときは、そこで合宿暮らしをしております(笑)

では、今回はそんなまっちゃんのお仕事を少しご紹介。

2013.04.11 WTN大工のまっちゃん
これは、吹き抜け部分の手摺りです。
筋交いといって、壁の下地につかう材料があまったので、それを加工して作ってもらいました。
なんでもかんでも既製品でつくってしまう昨今の住宅ですが、こうして、余った材料を有効利用して用いるというのも、一つのテクニックです。

一般的に建築材料は、「下地材」と「仕上げ材」に分かれていたりしますが、それは販売側の都合。
別に、下地材を仕上げに使ってはいけないということはないんです。
前回のブログで書いた、ラワンベニヤも一般的には下地材の部類に入ります。
でも、この間柱だってベニヤだって、同じ「木」ですから、素性をよくみて、きちんと使えば、しっかりとした仕上げ材になるんです。

2013.04.11 WTN大工のまっちゃん
一方こちらは、サッシの廻りの木枠です。
こちらも、赤松の集成材というものを加工して作ってもらっています。

2013.04.11 WTN大工のまっちゃん
「こんな感じになるよ」とサンプルまでつくってくれました。

こんなことでも、ちゃちゃっとやってくれる、まっちゃん。頼りになります。

石巻市W邸:内部造作。

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最初にお断りしておきます。
このブログは5月に書いてます。
でも、さもその時に書いたかのように、その時の情報で書きます。
4月末までのブログは、これ以外も、全部そんな感じでいきます。
夏休みの最後に、溜まった絵日記を仕上げる子どもの頃を思い出しながら(笑)
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2013.04.05 石巻:晴れ。

みなさん、こんにちは。
一級建築士事務所デザインスペックの小林です。

完成まであと2ヶ月ちょっとのW邸。
外部廻りも、下地処理が終わり、来週あたりに外壁工事となります。
そんなわけで、大工工事としては、内部造作が本格的に進むことになります。

仕上げに関わる部分ですので、この辺りから、現場に滞在する時間もぐっと増えます。
しばらくは毎週2,3泊での現場監理が続くかな。

片道430キロにも、すっかり慣れました。

では、さっそく。

2013.04.05 WTN内部造作
さて、これはなんだと思いますか?

答えは、ラワンベニヤです。
押入とかの内壁に使われている、あれです。
これを短冊状に切って、壁にぺたぺた貼っていくんです。

これだけでは、どんな仕上がりになるか、想像つかないですよね?
これは、できてからのお楽しみということで。

2013.04.05 WTN内部造作
現場内の作業場の様子。
作業中にもかかわらず、綺麗に片付けられているのは、とても気持ちがいいです。

次回は、こんな現場を取り仕切っている、大工のまっちゃんに、ちょっとフォーカスを当ててみようとおもいます(笑)