カテゴリー別アーカイブ: 2012_水戸市H邸

水戸市H邸:竣工。

2014.09.12 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

本日、無事にH邸の引き渡しを終えました。
今回の物件は、2世帯住宅で規模もそれなりに大きく、また設計自体が複雑だったというのもありますが、それにもまして、いつもよりも
「やっと、おわった」
という感が強いのが、自分の中で印象的でした。
まあ、実際、最初の相談から3年近く経っているので、長かったと言えば長かったんですけどねw

では、今までブログで「完成してからのおたのしみ」と言ってひっぱって(?)きた部分も踏まえながら、完成した水戸の家をご紹介します。
ちなみに、設計、工事期間も長かったですが、このブログも長いですw

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 北西側外観。
まずは外観から。
こんな感じで、グリーンの外壁と、レッドシダーの格子の壁で出来ています。
格子の部分にアーチ状に穴があいていますね。ここが親世帯の玄関アプローチになります。
ちなみに、反対側にも同じように穴があいており、そちらは子世帯のものです。

このアプローチ部分の壁だけ白くなっていますね。
前のブログでなぜここだけ白いのかということを書きましたが、こういうわけなんです。

こういうわけなんです、と書いても、どういうわけか分からないかもしれないので、一応補足です。
この白い部分も、仮に全部グリーンの壁にしてしまうと、玄関アプローチ部分は真っ暗になってしまいます(北側ですから)。
また、せっかくの格子壁もグリーンの壁に溶け込んでしまいます。
つまり、この白い壁は、格子壁のための背景であり、レフ板でもあるんですね。

ついでに言うと、このアプローチ部分には、設備機器も納まっていて、通りからの目隠しにもなっています。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 南西側外観。
こちらは南側の外壁です。北側の道路面の表情と一転して、さまざまな大きさの窓がちりばめられています。
窓が3層になっているのに気がつきましたか?
2階建てなのに、ちょっと不思議ですね。
そのカラクリは、もう少しあとでご説明します。

では、早速、親世帯の方から見ていきましょう。
親世帯は1階になります。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 親世帯玄関ホール。
まずは玄関ホールから。
まずは、家型の天井をした通路のような部分がお出迎えです。
この部分、施工中のブログでもちらちら出てきていましたね。

ここは、通路 兼 ギャラリースペースとなっています。
お母さんは、絵画を多く所有しておられるのですが、建て替え前に家では、飾るスペースがあまりありませんでした。
かといって、わざわざ展示室を設けるのも過剰ですし、リビングや寝室に点々と飾るのも味気ないということで、
今回は、ここに6mのギャラリースペースを設けることにしました。

家型の天井になっているのは、ただの通路ではなく、絵画のためのライティングを設置するという意図もあるのです。
実際に絵画が飾られるのが楽しみです。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
ギャラリーを抜けた先のリビングスペースです。
写真右側の和室が寝室。
ここの間仕切りも扉があるわけではなく、家型の穴があいているだけです。

ですが、ただ穴があいているよりも、なんとなく、繋がっているようで仕切られている感じがしませんか?
扉ほどの間仕切り感はなくても、リビングと寝室とでは、空気が違います(これは、実際に体感してもらわないとわからないので、残念ですが。。。)。

ちなみに、写真正面奥がキッチンスペースです。
次は、キッチンの様子を見てみましょう。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 キッチン。
こちらがキッチンになります。
ギャラリースペースの途中からアクセスし、さらにそのまま突き抜けて寝室へと続きます。
ここも家型の穴ですね。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 寝室。
そのままキッチンを抜けて、寝室に来ました。
寝室からキッチン側を見たところです。
左奥は、リビングに続く家型の穴です。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 寝室。
南側に移動して、今度は寝室からリビング側を見ます。
どうでしょう?空気感の違い、伝わってきたと思うのですがw

部屋同士をただ単純にオープンにするという設計手法もケースバイケースで用いますが、今回は、このように穴の形状で「空気感を間仕切る」ということを考えました。
言葉にすると小難しいですが、しつこいようですけど、体感してもらえれば分かると思います。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 サニタリー。
最後に水回りです。
こちらも徹底して、家型の穴です。

さて、みなさん、気付きましたか?
この親世帯、玄関と収納以外、実は扉が一つもないんです。
おかあさんはここで一人暮らしになります。
だから扉を無くしたわけではありません。
もちろん、カーテンをしたり、のれんを掛けたりということはするでしょう。
ですが、基本的に、全体は繋がっています。
このような設計にした一番の理由は、「温熱環境」なんです。

全館空調という言葉、聞いたことあるでしょうか?
公共施設などでよく使われておりますが、最近では住宅でも取り入れているハウスメーカーなどもありますね。
この考え方自体は、いいと思っています。公共施設での採用もよいと思っています。
ですが、住宅にこのシステムを導入するのは、ちょっと違う気がします。

以前、知り合いのお宅が、この全館空調システムを採用しており、体験させていただきました。
詳細は伏せますが、システムと実情とのアンバランス感が否めませんでした。

空気というのは、わずかでも気流があれば、動きます。
それをわざわざ屋根裏や床下にダクトを通して、強制的に各空間に送るなんてことをしなくても、こうして空間同士をつなげておけば、勝手に家全体が、暖かくも涼しくもなるのです。
もちろん、多少の差は出るでしょう。
でも、たとえば全館空調で、ばっちり管理された寝室や個室と、空調のない廊下やトイレなどの寒暖の差が激しい方が、身体への影響は大きいです。

この親世帯は、リビングとサニタリーにエアコンが設置できるようになっています。寝室にはありません。
サニタリーは予備です。基本的に、リビングのエアコンで、親世帯全体の空調をまかなうように設計しています。
これを自分では「超シンプル全館空調」と呼んでいますw

扉ではなく、カーテンやのれんで必要な時だけ仕切るという設計の真意は、ここにあります。
もちろん、これだけでもなく、色々な要素から考えているのですが、枚挙にいとまがないので、このぐらいで。。。

続いて、子世帯の方を見ていきましょう。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 子世帯玄関ホール。
こちらが子世帯の玄関ホールです。親世帯とはまったく違う印象ですね。
親世帯は玄関入って正面にギャラリースペースでしたが、子世帯は、入ったらそのまま南側まで、ずどーんと抜けた、大きなスペースになっています。
ここは、一応予備室として、将来的に壁で塞いで部屋にすることもできますが、もっと柔軟な使われ方を期待しています。
仕切ってしまうと部屋にしかなりませんが、たとえばカーテンやパーテーションなどで仕切る程度であれば、それこそホールとしても使えますし、プレイルームとしても使えますし、
色々可能性は広がります。

もうひとつ、ここはご主人の趣味のサーフボードギャラリーにもなるんです。
写真では出てきませんが、階段奥の右手にサーフルームがあり、ここでサーフィン仲間とちょっとした時間を過ごすのもいいですよね。

それともう一つ、ここにお楽しみが隠されているのですが、それはこのブログの最後にとっておきます。
(ほんと、お楽しみが好きですね、自分。。。)

子世帯はこの玄関ホールだけが一階で、あとは全て2階になります。
続いて階段を登って、メインスペースに行きます。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
こちらがリビングダイニングになります。
写真右手がキッチン、左手がバルコニー、正面上の方にあるのが、子供室になります。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
反対側から見たところです。
正面上の方にあるのが、主寝室になります。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
違った角度で見てみましょう。
このリビング、天井高が3.9mあります。白い壁の部分が約2m、上の茶色い板壁の部分が1.9mぐらいです。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
もう一枚、キッチン側からリビングを見たところです。
ベランダの上にも空間がありますね。
ここは子供達のプレイルームです。
大人達を見下ろしながら遊ぶなんて、子供にとっては、なかなか贅沢ですw

そして、このベランダの左隣に、大きな窓がちらっと見えますね。
つぎはここを見てみましょう。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 桜見窓。
どーん!はい、出ました。幅1.6m高さ3.9mの大きな窓です。
正面には桜の木。桜見窓です。

ベランダ越しに景色を楽しむスペースと、ダイレクトに外の景色と日差しを感じるスペース。それらがこのリビングにはあります。

ところで、勘のいい方は不思議に思ったかもしれませんが、この2階の子世帯スペース、なんかおかしいですよね。
子供室も寝室も、2階からさらに登って3階みたいなところにあったり、しかも、天井の高さが1.9mぐらいしかなさそうだったり。
さらに、洗面、お風呂はどこにあるかしら?などなど。
(ちなみに、トイレは階段ホールにあります)

そんな疑問を解決すべく、まずは子供室に行ってみましょう。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 子供室。
リビングから階段を登って子供室に来ました。
天井高さはしっかり2.4m弱あります。
リビングから見た印象と違いますね。

そうです、実はリビングから見えた板壁と白い壁の境目が子供室の床レベルではないんですね。
写真を見るとわかるように、板壁の下に白い壁が少し残っています。
いわゆるスキップフロアになっています。

それにしても、この子供室、どこからどこまでが部屋なのか、よくわかりません。
一応、写真に写っているスペース(ベランダ上のプレイスペースも含めて)、子供達の空間です。
お子さんは男の子二人で、とても活発で創造力豊かなので、このような間取りを考えました。
部屋というくくりに囚われず、空間そのものを楽しんで欲しい。そう思いました。
もちろんこれから思春期を迎えたりすれば、色々と変わってくるでしょう。
その時は、必要な部分を塞げばいいんです。
壁に穴を開けるのは大変ですが、穴を塞ぐのは簡単です。
でも、お子さんは環境で育つので、おそらく、この空間で育っていくと、特に塞ぐことなく、自分の居場所を見つけることと思います。
そういう経過を見るのも楽しみです。

ついでに言っておくと、親世帯と同じ、「超シンプル全館空調」の考え方は、子世帯でも採用しています。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 子供室。
これは子供室からリビングの様子を見たところです。
真っ正面がお父さんお母さんの寝室です。
寝室もスキップフロアになっているので、写真はありませんが、天井高さはしっかり2.4m弱あります。
そして、板壁の部分にぽっかり開いた穴から、お互いに会話もできちゃうのは、ちょっと楽しげですよね。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 寝室。
寝室に来ました。さきほどのぽっかり窓からの眺めです。
こんな感じで子供室やリビングの様子が見えます。
適度な距離感ですね。

さて、のこる一つの不思議、サニタリー(洗面、浴室)はどこにあるんでしょう?

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 リビング。
ここで、もう一度リビングの写真に戻ります。
子供室や寝室を見たので、なんとなく構成がわかってくると、またこの写真も違って見えるのではないでしょうか?
正面の階段となりに扉がありますね。
ここが、サニタリーへの入口です。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 サニタリー。
ここがサニタリーになります。
リビングより一段下がっていますね。
さきほど、スキップフロアの話をしましたが、こんなふうに、子供室の下に、サニタリーがあったんですね。
でも、下は親世帯のはず、こんなに下がっていてどうなっているの?という疑問が湧いてきます。
写真では残念ながらお見せできないのですが、この下の部分は、親世帯の巨大な収納庫になっているんですね。
ちなみに、その収納庫は天井高さ1.4mほどの空間です。
こんな感じで、天井高さや床レベルを組み合わせて、多様な空間を作り出しているのです。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 サニタリー。
もう少し、サニタリーを見てみましょう。
浴室側からサニタリーを見たところです。
玄関ホールもそうでしたが、ここもズドンと南側まで抜けています。広いですね。
約6帖あります。洗面室と考えると広すぎますが、ここもただの洗面脱衣のみの空間としてではなく、家事室の延長としても使えるように考えました。
ランドリースペースにもなります。
同じ面積でも、小間切れにするのとしないのとでは、こんなにも用途の広がりが変わってきます。
もちろん、全部が全部つなげばいいってもんじゃないですけどね。

さて。
これで、子供室のスキップフロアとサニタリーの謎は解けました。
となると、気になるのは、寝室の下の部分ですね。
図面がない中、写真だけで想像するには難しいと思うのですが、寝室の下の1階部分は先ほどの玄関ホールになっているので、サニタリーのように下がってはいません。
では、どうなっているんでしょうか?
それを見てみましょう。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 フリースペース。
まずは、こちらをご覧ください。
ここが寝室の下、1階の玄関ホールとの間の空間になります。
天井高は約1.4m。フリースペースです。
大人達にとっては、収納空間として、子供達にとってはプレイルームとして使えます。

では、リビングとはどんな風に繋がっているかというと、、、

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 フリースペース。
こんな感じで、収納扉をあけると、先ほどのフリースペースが広がっているんですね。
ただの収納かと思ったら、奥にこんな広い空間(7帖ぐらいあります)があったら、自分が子供だったら、きっと大興奮です。

そうです、この家のもう一つの裏テーマ。
それは
「子供達が思いっきり楽しめる家」
なんです。

2階からまた階段を登って、子供部屋に行ったら、全然部屋みたいじゃなかったり、そこからリビングが見下ろせたり、こんな隠し部屋があったり。
お父さんお母さんを子供部屋から呼んだら、寝室の壁がぱかっと開いて、そこから顔が見えたり。

絶対、楽しいと思います。
そして、ここで楽しみながら、色々学んで、育っていってくれると思います。
そんな想いで設計しました。

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 玄関ホール。
子供達へのプレゼントという意味も込めて、最後にもうひとつの「おたのしみ」を紹介して終わりにします。
こちらは子世帯の玄関ホールですね。

この扉を開けると、、、

2014.09.12 HYM竣工。
2014.09.09 つながる2世帯。

なんと、おばあちゃんの家とも繋がっているんですね。
実はこれ、建築基準法的な制約から生まれた空間なんです。詳しいことは割愛しますけど、結果的に、おばあちゃんが大好きな子供達に、素敵なプレゼントになったと思っています。
実際には収納として使われる空間なのですが、その物置の隙間をすり抜けて、子供達がこっそり行き来する姿を想像しながら、シャッターを切りました。

以上です。

今回は、諸事情により内覧会が開催できなかったので、写真を多めに掲載しました。
写真だけではなかなか伝わりにくいかも知れませんが、色々な仕掛けが施されているのは、感じていただけたかなと。。。
お施主様のご厚意により、個別の内覧は可能ですので、ご興味あれば是非。

水戸市H邸:仕上げ(塗装・クロス)工事(8月)

2014.08.24 水戸:曇り。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今回は8月の施工状況をお伝えします。
来月上旬には、引き渡しとなります。
工事も、塗装工事、クロス工事に突入、ここから一気に仕上がっていきます。

前回もお伝えしましたが、今回の塗装工事は、お施主さんのセルフ工事です。
もはやDIYレベルではなく、かなりの面積の壁、床、建具などの塗装です。
仕事の合間や土日を利用して、頑張って仕上げていただきました。
ご自身の家ですので、愛着がわくのはもちろんですが、設計の立場からしても、自分が愛情を込めて考えた建物に、同じように愛情を注いで取り組んでいただいた旦那さんに対して、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ありがとうございます。

2014.08.11 HYM仕上げ工事。
2014.08.11 施工状況確認。
1階リビングの様子、クロス工事が進んでいます。

2014.08.11 HYM仕上げ工事。
2014.08.11 施工状況確認。
2階の様子、お施主さんセルフの塗装工事が施されています。
色についても、お施主さんと設計とで打ち合わせして、最終的に濃いめの茶系でまとめることにしました。
クロスの白とのコントラストが楽しみです。

2014.08.24 HYM仕上げ工事。
2014.08.24 施工状況確認。
2階の様子、反対側の寝室から見たところ。
お施主さんのセルフ塗装ののちに、クロス工事も完了しました。
寝室から、子供達やリビングの様子がうかがえる小窓からの眺めです。

ベニヤの茶とクロスの白とのコントラストが、いい感じになりました。

2014.08.24 HYM仕上げ工事。
2014.08.24 施工状況確認。
子世帯1階玄関ホールですね。
前回のブログとは反対側(つまり玄関扉側)から見たところです。
ここまで広ければ、玄関以上の機能を持たせるのには十分です。

余談になりますが、昔の民家には玄関には土間があり、中にあがらずとも、そこでちょっとお茶をしたり、くつろいだりする縁側的スペースがありました。
今回のこの玄関ホールも形こそ違えども、そのように使えるゆとりをもったスペースとなっています。

2014.08.24 HYM仕上げ工事。
2014.08.24 施工状況確認。
再び、1階親世帯の様子。クロス工事も完了しました。

さて、これで仕上げ工事も完了しました。
このあと、照明器具や設備器具、建具が取り付けられて、完成となります。

次回は、いよいよ完成のご報告になります。
いままでお楽しみと書いてきた部分を、一気にお見せします。

水戸市H邸:木工事、外壁工事(7月)

2014.07.30 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今回は7月の施工状況をお伝えします。
外壁工事が完了し、足場も外れました。内部の木工事もだいぶ進んできて、一部塗装工事も始まりました。

どうしたらいいんでしょう?外観、見せた方がいいんでしょうか?最後のお楽しみにした方がいいのでしょうか?
ぼくにはわかりませんw
ブログを書きながら、考えます。。。

ちなみに、今回の塗装工事は、お施主さんのセルフ工事となります。その奮闘ぶりは、次回のブログでお伝えします。

2014.07.10 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.10 施工状況確認。
2階リビングの様子。キッチン部分の木工事が進んでいます。
木工事もいよいよ架橋に突入です。

2014.07.10 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.10 施工状況確認。
こちらは2階子供部屋からの様子。
なんだか複雑ですねぇ、というか、部屋の領域がどこからどこまでなのか、よくわからないですねぇ。
まあ、それを意図して設計したんですけど。
今回の子世帯の設計コンセプトは「子供達がおもいっきり遊びまわれる家、遊びながら学べる家」です。
きっと、子供達は、このよく分からない空間での遊び、日常生活のなかから、色んな事を発見して、学んで、成長してくれると信じています。
そういう設計なので、大工さんにも苦労してもらってるわけです。

2014.07.30 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.30 施工状況確認。
こちらは子世帯の玄関ホールです。
広いです。ほぼ部屋です。というか、玄関だけにしておくのはもったいので、玄関も部屋化したんです。
部屋というのは個室というわけではないです。玄関という機能だけに限定せずに色々できる空間にしたということです。

2014.07.30 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.30 施工状況確認。
こちらは親世帯の個室です。
すぐとなりがLDKです。
お母様ひとりでお住まいなので、コンパクトにまとめています。
間仕切り壁に開いた家型の穴が気になりますね。

2014.07.30 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.30 施工状況確認。
おなじく親世帯。こちらは廊下になります。
ここにも家型。
前回のブログを読んだ方でピンと来た方もいるかもしれません。

そうです、例の親世帯のサニタリーに行く階段がありましたね。
ここの家型部分にあの階段が隠れているのです。

でも、階段を隠すために家型にしたのではないですよ。
ちゃんと意味があるのです。
それも完成後のお楽しみにしていてください。

2014.07.30 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.30 施工状況確認。
さて、最後は外観です。
今回は、ぐっと我慢することにしました。
チラ見せだけにします。
写真は、玄関アプローチ部分です。ここだけ木格子の壁になっています。
右側は白い外壁ですね。前回も書きましたが、ここだけなぜ白い壁になっているのかは、完成した時にわかるので、それまでお楽しみに。
ヒントは、この格子です。

2014.07.30 HYM木工事、外壁工事。
2014.07.30 施工状況確認。
こちらはグリーンの壁の一部。
サッシ部分がとってもすっきりしています。通常、このような板金壁の場合、サッシ廻りに板金の水切り枠がぐるっとまわりますが、それがありません。
これも実はイヤラシ・ポイントです。
イヤラシ・ポイント=逃げがない納まり、というのは前回のブログでお話しました。
ということは、施工としては「めんどくさい」わけです。
しかも、普通にやれば性能は確保できるのに、わざわざ苦労して、同じ性能を確保しようとする。

みなさんは、どう思われますか?
これを無駄なことと思いますか?デザインのために、そこまで苦労することは無駄なことでしょうか?
外観というは、その家にとって「顔」であり「衣服」だと思います。
人間に例えてみましょう。暑さ寒さをしのげて、雨にも風にも強いような衣服があれば、その衣服は、たとえばボタンがチグハグでも、
つぎはぎだらけでも、なんでもいいでしょうか?
もちろん、ファッションに興味の無い方もいらっしゃると思うので、そこを否定するつもりは毛頭ないのですが、多少なりともファッションに気を遣う方々は、きっとなんでもいいとは思わないと思います。やむを得ない事情をのぞけば、『性能だけがよければ見てくれはどうでもいい』ということは、ないと思います。
今回のお施主さんも、後者の方なのは、お会いしてすぐにわかったので、外観も拘りました。

ですが、みなさん、衣服ではどんなに拘っても、家などになると、せいぜいインテリアまでで、外観については、その思考回路がなくなってしまうことが多いです。とたんに、性能重視にシフトして既製品の安全性に価値観を感じてしまう。メンテナンスということに嫌悪感を持ち出してしまう。これはなんとも奇妙なことです。
ふるいのが悪い、あたらしいのが良いということではありません。バランスのお話なんです。

・・・つい、語ってしまいましたw
今回は、写真のコメントひとつひとつが、いちいち語りモードになってしまいました。。。
なんですかね、外観をブログアップするかどうか、さんざん悩んだ結果、チラ見せにしたがゆえに、こんなに語ってしまったのでしょうかw

次回は8月の施工状況をお伝えします。

水戸市H邸:木工事、外壁工事(6月)

2014.06.18 水戸:曇り。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今回は6月の施工状況をお伝えします。
外壁工事が始まり、内部の木工事も2階部分があらかた進み、1階部分の工事へと進んでいくところです。
ここで、再度お伝えしておきますが、今回の建物は2階建ての2世帯住宅で1階が親世帯、2階が子世帯(玄関部分のみ1階)となっています。
ですが、単純な2層の空間ではなく、様々な天井高さの空間があり、ちょっと複雑な立体構成になっています。
気持ちとしては親世帯が1階、2階3階が子世帯という感じをイメージしながら見てもらうとよいかもしれません。

また、徐々にできていく様子を見てもらいたい気持ちと、完成までのお楽しみにしておきたい部分ともあり、いつもこのブログは勝手に葛藤していますw
なので、今回は全容というよりも、施工泣かせの『イヤラシ・ポイント(普通につくればなんてことないのに、設計が拘るばかりに出てくる施工泣かせのポイントを、勝手にこのように呼んでいます)』を中心にお伝えします。
なので、用語など意味不明な部分もあるかと思いますので、適当にスルーしてくださいませw

2014.06.06 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.06 施工状況確認。
外壁工事が始まりました。今回の外壁はグリーンと白のツートンです、まずはグリーン側。いい色です。

2014.06.06 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.06 施工状況確認。
イヤラシ・ポイント(1)。2階子世帯の内装は、クロスとベニヤのツートンになります。窓の高さで切り替わる分が1箇所だけあるのですが、ここの処理が実に、いやらしいのです。大工工事も仕上げ工事も逃げが効かない納まりです。

2014.06.06 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.06 施工状況確認。
イヤラシ・ポイント(2)。クロス部分にあるニッチ(壁がくぼんで飾り棚などになる部分)の納まりです。壁面と天井面はクロスを巻き込むのですが、床面だけは強度を考えてベニヤになります。ですが、その厚みが分かってしまうと、野暮ったくなるので、このように小口部分を極薄に割いてもらっています。
この状態で乗ったら、ボキッと折れてしまうくらいもろいのですが、仕上がった状態では、しっかり強度がでます。

2014.06.06 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.06 施工状況確認。
イヤラシ・ポイント(3)。言葉では説明しにくいのですが、2階の子世帯部分は、LDKのフロアを中心に半分下がった部分にサニタリー、半分上がった部分に子供部屋、寝室があります。
写真は、その半分下がったサニタリーからLDK側をみたところ、ギザギザしたベニヤは階段の下地となります。
通常、階段の裏側というのは、オープンな吹抜階段などを除いて、見えてこないことが多いですが、今回は、階段の裏側にもその形状がそのまま見えてきます。なので、まったく逃げがありません。
しかも、階段の両脇スペースにもササラ(階段の段板をささえる側板)を設置するスペースがありません。
さらに、追い打ちを掛けるように、設備の配線スペースも必要となります。
そんなわけで、大工さんや設備屋さんと侃々諤々。
結果、このようなベニヤササラを考案しました。

2014.06.18 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.18 施工状況確認。
日付変わって18日に再度現場打ち合わせ。やはり全体の感じも少しお見せしておこうかと。。。
2階子世帯、LDKの様子です。こんな感じでベニヤとクロスのツートンの壁になります。
写真右手がキッチンスペース、正面上が子供部屋、正面下がサニタリー、浴室スペースになっています。
ちなみに、写真に写っている階段が、イヤラシ・ポイント(3)のベニヤササラによる階段です。

2014.06.18 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.18 施工状況確認。
続いて1階の様子です。まだ間仕切り壁などがないので、全然わからないかと思いますが、ここはリビングスペースです。
写真左手に見える階段がちらっと見えますが、これは上の子世帯のもの(リビングからサニタリーに下りる階段)。
さて、1階親世帯にこんなに階段がせり出していて、いったいどうするのでしょうね?
ここも、楽しみにしていてください。
ちなみに、その下の部分が、親世帯の収納スペースです。
なんとなく、立体構成がどうなっているかわかるでしょうか。

2014.06.18 HYM木工事、外壁工事。
2014.06.18 施工状況確認。
外壁工事の続きです。白い方の壁ができました。
なぜツートンなのかは、後々わかりますので、お楽しみに。

次回は7月の施工状況をお伝えします。

水戸市H邸:木工事、設備工事(5月)

2014.05.14 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今回は5月の施工状況をお伝えします。
先月上棟検査が完了し、外壁の下地づくりや、設備配管工事などが進んでいきます。

2014.05.07 HYM木工事、設備工事。
2014.05.07 施工状況確認。
外観全景。ブルーシートが貼られました。あとは足場が外れるまで外観の様子はおたのしみ、となります。

2014.05.07 HYM木工事、設備工事。
2014.05.07 施工状況確認。
続きまして、外壁下地の確認。防水シートが適切に施工されているか、配管が貫通する孔などの防水テープの施工状況は適切かなどのチェックを行います。
毎度の事ながら、防水にはとても気を遣う大工さん、施工はバッチリでした。

2014.05.07 HYM木工事、設備工事。
2014.05.07 施工状況確認。
では、内部の様子をみてみましょう。まずは、壁内や床下、天井内の隙間を通って各スペースへ水や電気を供給するための給排水設備配管、電気設備配線工事。
今回は、平面的なプランはそれほど複雑ではないですが、立体的な構成がなかなか複雑なので、配線、配管が大変です。
設計段階でも一通り配管配線ルートを想定して設計していますが、現場の声で、よりよい案が出ることも多いので、やはり現場打ち合わせは大事です。

2014.05.07 HYM木工事、設備工事。
2014.05.07 施工状況確認。
一方、木工事も進みます。細かな下地材を取り付けていき、だんだんと壁や天井ができあがっていきます。
合わせて、断熱材の施工状況をチェック。特に配線、配管がある部分は、隙間ができやすいので、そのあたりのチェックも欠かせません。

2014.05.14 HYM木工事、設備工事。
2014.05.14 施工状況確認。
2階の浴室(ハーフユニットバス)が設置されました。
ここは、設計、施工ともなかなか苦労したましたが、無事に納まりました。

2014.05.14 HYM木工事、設備工事。
2014.05.14 施工状況確認。
配線、配管が完了し、断熱材の充填も終わった箇所から、下地の石膏ボードが張られていきます。
まずは天井から。
ながらく設計の仕事をしていると、なにもない状態でイメージするのはもちろん得意ですが、こうして骨組みだった部分が一部でも「面」になることで、圧倒的にイメージが確固たるものになります。
ですが、いつもこの話をすると、「職業病」だと言われますw
というわけで、まだまだみなさんには、全体のイメージは湧かないと思いますので、徐々にできていく様子をお楽しみください。

次回は6月の施工状況をお伝えします。

水戸市H邸:上棟検査。

2014.04.14 水戸:晴れ時々雨。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今日は上棟検査でした。
接合金物、釘のピッチなどの施工状況を一通り確認。
一部施工忘れ箇所などがありましたが、大工さんにその場で施工してもらい、問題なく完了。

合わせて、お施主さんとコンセントや照明の配置などについて、現場打ち合わせ。

それらが終わってから、大工さんと細かい納まりについて侃々諤々の議論。
茨城での仕事の場合は、基本的にこの大工さんと一緒に仕事をするので、自分の仕事のスタイルも、他の場合とは少し違います。

通常は現場に入る前に、細かい納まりまで検討してから、その納まり通りに現場で施工してもらうのですが、この大工さんとの場合、
大筋は決めていますが、細かい部分は、現場で決めます。

大工さんはいつも
「かんべんしてくれよぉ」
といいつつ、付き合ってくれますw

おそらくまっとうな仕事の仕方をしている同業者からすれば、プロとしてあるまじき仕事のスタイルと思われるかもしれませんが、本当にいいものをつくろうと思ったら、図面だけでは足りないと自分は考えています。
なので、いろいろな条件のなかで許される限り、「現場で考える」ことにしています。

現場(原寸大)に勝る机上理論はない。

ま、その代償として、現場が始まってからの宿題がたくさんあるんですけどねw
それでも、このスタイルの方が、自分には合っています。

大工さん、いつもありがとう。

2014.04.14 HYM上棟検査。
2014.04.14 施工状況確認。
まずは釘のピッチなどのチェック。OK。

2014.04.14 HYM上棟検査。
2014.04.14 施工状況確認。
続きまして、接合金物のチェック。OK。

2014.04.14 HYM上棟検査。
2014.04.14 瑕疵保険会社の構造検査。
同日に瑕疵保険の検査もありました。検査員も、「金物多いねぇ」と苦笑い。
こちらも問題なし。

2014.04.14 HYM上棟検査。
2014.04.14 お世話になってる大工さん。
ワガママ設計者にお付き合いいただいて、いつも感謝しています。

水戸市H邸:サッシ取付

2014.04.04 水戸:雨。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今日は屋根およびサッシの施工状況の確認および諸々打ち合わせ。

先日の骨組み状態から、あっという間に建物らしくなってきました。

2014.04.04 HYMサッシ取付他。
2014.04.04 南側立面。
3階建てっぽいですが、2階建てです。

2014.04.04 HYMサッシ取付他。
2014.04.04 2階内観。
内部はまだまだ、どんな感じかわかりませんね。
でも、複雑なのは確かですw

水戸市H邸:建前。

2014.03.16 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

皆さん、建前ってご存じですか?本音と建前のそれではないですよ。いわゆる上棟式です。
建物の骨組みができあがった段階でとりおこなう厄除けの儀式ですが、最近ではあまり見られなくなってきました。
ましてや、上棟式のあとにおこなわれる餅撒きなどは、最近の若い人は見たこともないでしょう。

今回のH邸では、施主さんのたっての希望により、この餅捲きを行うことになりました。

ちなみに、この餅捲き、歴史はとても古いです。
正式には「散餅銭(さんぺいせん)の儀」といって、平安時代から執り行われていました。庶民の家でも行われるようになったのは江戸時代になってからですが。
かつて、家を建てるということは、地域での共同作業でした。なので、この共同体同士で厄災がないように、富(餅、銭)を骨組みの上から投げて、富を分配するというのがそもそもの習わしです。

現代では、家造りそのものが地域の共同作業という形態からはずいぶんかけ離れてきていますが、それでもその地に生活していく上で、地域との関係は切っても切れないものがあります。

家をたてる段階で、そうやって隣近所と繋がっていくということは、現代にこそ必要かもしれないなと、思います。
言葉などなくても、「お互い様」ということを肌身で感じられると思います。

これから、デザインスペックの設計条件に、「散餅銭の儀」って入れようかと、本気で思いましたw

2014.03.16 HYM建前。
2014.03.16 建前当日。
設計者である私自身、子供の頃の情景を思い出し、とてもワクワクしています。

2014.03.16 HYM建前。
2014.03.16 餅捲き開始。
なんと、私も撒き手として上ることに。
半分仕事を忘れて、餅やらお菓子やら投げ銭やらを撒くのに没頭してしまいましたw
はっきりいって、むちゃくちゃ楽しいです、これ。

2014.03.16 HYM建前。
2014.03.16 無事に終了。
興奮冷めやらぬ子供達の姿が、とてもほほえましかったです。
やっぱり、絶対やるべきですね。
つまらない隣近所のいざこざなんて無くなると思います。

2014.03.16 HYM建前。
2014.03.16
建前終了後、きちんと建築士としての仕事も行いました。
一通り構造のチェック。問題なし。

水戸市H邸:基礎工事完了。

2014.02.26 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

雪解けを待っての配筋工事の後に、再度配筋検査を行いまして、すぐにコンクリート打設。
本日は、型枠が外れたので、現場確認して参りました。

うん、なかなかの施工精度です。
基礎の立ち上がりがとても低いですね。
立地条件などもありますので、一概には言えませんが、一定の条件を満たせば、これぐらいで必要十分だと思っています。
昔ほど、床下部分の必要性は無くなってきているので。

というわけで、無事に基礎工事も完了。
ここまではほぼ2次元でしたが、ここから一気に3次元に突入です。

2014.02.26 HYM基礎工事。
2014.02.26 基礎工事完了。
基礎の立ち上がりがとても低いので、職人さんもびっくりしていましたが、このような台地で地盤もしっかりしているところでは、これぐらいで十分です。
コンクリート量、鉄筋量とも減らせるのでコスト削減にもなります。

2014.02.26 HYM基礎工事。
2014.02.26 北側道路からの全景。

2014.02.26 HYM基礎工事。
2014.02.26 施工精度も上々です。

水戸市H邸:大雪。

2014.02.20 水戸:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

地鎮祭からおよそ一ヶ月。
今日は、基礎工事の配筋検査です。

ですが、先週、先々週と、記録的大雪でしたね。

そんなわけで、現場もごらんの通り。

途中までの施工状況を確認し、必要な指示を出して、検査はまた後日となりました。

2014.02.20 HYM基礎工事。
2014.02.20 基礎配筋工事。
現場はご覧のありさま。
配筋工事は予定通り進んでいませんでしたが、ここまでの状況をチェック。
施工精度は悪くないです。

2014.02.20 HYM基礎工事。
2014.02.20 基礎配筋工事。
基礎部分の雪や溶けた水を取り除いています。
余分な仕事が増えてしまった職人さんですが、基礎部分に水があっては大変と、懸命に取り除いている姿に職人魂をみました。