カテゴリー別アーカイブ: 2013_草加市Y邸

草加市Y邸:竣工。

2014.11.29 草加:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

約5ヶ月の工期を終えて、無事に完成し、本日無事に引き渡しを終えました。
造作工事がほとんどなかったため、通常の工期よりも1ヶ月ぐらい早いですね。

前回のブログ(10月分の工事)以後は、主に内装工事と設備工事が進みました。
その途中過程と竣工した状態とで、ほとんど差がないので、今回は内装工事部分のレポートは省略して、一気に竣工した草加の家の様子をお伝えします。

まずは、こんな写真から。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 空撮全景。
今回はプロの建築写真家である田岡信樹氏に写真撮影を依頼しました。(以下、掲載写真はすべて田岡信樹氏によるものです。無断転載は禁止します)
田岡さんのご厚意でサービスで撮って頂いた写真がこれです。
当たり前ですが、自分でもこの角度から完成した建物は見たことがないので、なかなか新鮮でしたw

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 外観。
続いて、北西側の外観です。
写真正面左側のレッドシダーの板戸部分が1階作業場への入り口です。
2階の住居部分へは、右側の塔状になっている部分に玄関があり、そこから入ります。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 外観。
北側正面の様子。9mx9mx9mの立方体のプロポーションなので、ボリュームは大きいですが、ちょっとかわいらしい感じもします。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 外観。
西側正面の様子。ここが住居分の玄関。内部は階段室になっています。

では、最初に1階の作業場部分から見ていきます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 作業場内観。
幅5.4m、高さ3.4mの入り口扉を開けると、なかには、9m四方の巨大な作業場空間が広がります。天井高さは3.8m。
このボリュームは、主に作業場に入れる機械や材料からお施主さんと相談して決まりました。
構造は純粋な在来工法で、特殊なことはなにもしていませんが、耐力壁を効率的に入れることで、このような大空間をつくることができます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 作業場内観。
振り返って作業場の西側には事務スペースがあります。この部分はちょうど住居スペースに続く先ほどの塔状のボリュームの一部を利用しています。
ちなみに仕上げは、床こそ作業場の耐性を考慮して土間コンクリートの上に防塵塗装を施していますが、壁はラワンベニヤを貼っただけ、天井も2階の床下地となる構造用合板や梁が剥き出しの素地状態です。
これからここに機械が入り、材料が入り、お施主さんが自ら作業場として作り上げていくために、最小限の手入れに留めています。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 作業場内観。
次に、入り口扉を見てみます。スチールのフレームにレッドシダーの面材を貼り付けたシンプルなものを、ハンガーレールで吊っています。
写真は開けた状態。機械の搬入のための必要開口寸法の確保しています。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 作業場内観。
扉を閉めるとこんな感じ。
実は扉の軽量化のため、内側は面材を貼らなかったのですが、その結果、ラワン壁の素地との対比で、グリッド状のスチールフレームと面材の縦目地が、ほどよいアクセントになりました。
設計も施工もデザインしようとして現れた立面ではなかったのですが、さながら民芸で言うところの「用の美」が体現されたみたいで、みな一様に満足していました。

続いて、住居スペースに行ってみましょう。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
西側外観にあった玄関引き戸を開けて中に入ったところです。
このような感じで、螺旋状の階段になっています。左側が玄関土間で、写真手前の階段を上っていった右側が玄関ホールになります。
通常の上がり框による玄関とはちょっと違うのですが、土間とホールをこのように分離させることで、それぞれのスペースを立体的に広く確保することができます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
2階住居スペースに上がってきました。
写真は階段室側を見たところです。
写真を見ると、まだ上にも階段が続いていますが、それについては後ほど。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
階段側を見たまま後ろにずずずっと下がって、2階の全景です。
天井高さ4mで、部分的に壁が立っており天井を支えています。その中間に剥き出しの構造梁があるだけで、あとは何もありません。
ここがリビング、ダイニング、寝室、子供部屋になります。
思いっきり、「作りかけ」な感じですが、これで完成です。

詳しく説明する前に、まずは、いろんな角度からこの空間を見てみましょう。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
階段側から見たところ。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
北側から見たところ。正面にあるのがキッチンおよび水回りスペースです。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
独立した壁の間から見たところ。
写真のように、中間の梁があるところに部分的に床がありますが、こちらも下地が剥き出しの状態です。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
上の写真の反対側から見たところ。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
ちょっと立ち位置をずらすと、このように雰囲気がまた違って見えます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内感。
南東の角からの全景。

こんな感じです。
写真からもわかるように、どこも部屋として区切られてはいませんので、このままでは、どこでどうやって生活していいかわからないかもしれません。
ですが、よく見てみると、いろいろな「きっかけ」があります。
たとえば、中間の梁には溝が掘ってあり、その直下の床には敷居があります。
ここには、建具が入れられます。
また、写真ではわかりづらいですが、中間の梁の上部には床板を乗せられるような欠き込みがあります。
途中で、部分的に床が貼ってある梁がありましたね。あんな感じで、他の部分にも床が作れます。
そして、独立壁ごとにスイッチがあり、照明器具を取り付けられるソケットが設置されています。

これらのきっかけを元に、これから住み手が自らスペースを作っていくのです。
つまり、最初から「作りかけ」を目指して計画されているのです。

そもそも、どうしてこのようなプランになったかを少しだけ話します。
お施主さんと出会って、どんな建物にしていくか色々と話をしていきましたが、外観や作業場(ご主人は家具職人)に対するイメージはあるものの、内部の居住空間については、お施主さん自身も明確な希望というものがありませんでした。
お子さんは3人、奥様もキッチンや水回りに対する多少の要望はあったものの、居室スペースに対して、設計のきっかけとなるような要望はありませんでした。

正直、最初は困りました。さて、どうしよう?と。
だって、おまかせされたからと言って、こちらがやりたい空間を説得的にプレゼンして提供するのはナンセンスでしょう?
作業場と住居スペースもしっかり区切って欲しいというし、それぞれがなんとなく繋がるとかいう条件もない。

そこで、思い切ってその要望がないという部分を設計のきっかけにすることにしたのです。
唯一の手がかりは作業場。
ですが、それが最大のポイントになりました。

というわけで、この建物のコンセプトは「カスタム」にしました。
1階の作業場でご主人自ら必要なものをつくって、2階の住居スペースを仕上げていく。
そのために、最初から「作りかけ」をつくったのです。

と、説明はこれくらいにして、残りの部分も見ていきます。
居室部分が作りかけな反面、水回りは最初に必要な部分なので、こちらはちゃんと「作り終わって」いますw

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
再び階段室部分です。写真左手にある扉部分がトイレになります。
ちなみに、トイレの建具もご主人がつくりました。
こちらはさすがに完成時にはないと困るので、工事期間中に製作してもらいましたけどw

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 トイレ。
トイレ内観です。正面奥には、あとでご主人が収納家具を取り付けられるように、段を設けています。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 住居内観。
トイレと同じ並びには、キッチンをまたいで洗面室があります。
ここの建具もご主人作。ドアノブもご自身で選んできました。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 洗面室。
洗面室内観です。化粧台もご主人がつくったものです。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 キッチン。
こちらはキッチンスペース。キッチンもご主人お手製、、、と言いたいところですが、こちらは家族会議の結果MUJIのキッチンになりましたw
ちなみに、先ほどの化粧台は、こちらの面材に合わせてオークでつくられています。

これで2階部分は以上です。
続いて、先ほど階段が伸びていた、「この上の空間」を見てみましょう。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 3階内観とバルコニー。
キャプションで3階とうたっていますが、ここは厳密には「階」ではありません。法規上は塔屋と言って、ルーフバルコニーに出るための階段室にすぎません。
それ以外は吹き抜け空間です。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 3階内観。
こんな感じで、2階部分を見下ろせますが床はありません。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 バルコニー。
こちらがバルコニーになります。吹き抜けレベルにバルコニーがあるため、日当たりは抜群です。また、隣家の屋根レベルにあるため、視線も気になりません。
さらに、パーゴラ状に梁がかかっており、ここに洗濯物を干すための金物を取り付けたり、また、オーニングを取り付けたりすることで、2階居室への採光をコントロールすることができます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 3階内観。
バルコニーを進んで、吹き抜け部分を反対側から見てみます。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 3階内観。
梁の上を慎重に歩いて、別アングルから撮影。

2014.11.21 ymn竣工。
2014.11.21 3階内観。
さらに別アングルから、もう一枚。

この吹き抜け部分は、この住居スペースにとって、最大の余剰空間です。
梁間に板を貼れば、ロフト状の床となりますが、高窓からの採光はなくなります。ですが、個室的なスペースはつくれます。
部分的に板を貼れば、採光とロフトとを両立することもできます。
グレーチングのような床を貼れば、さらに最大限利用できるかもしれません。

その判断も、ここの住まい手に委ねました。

設計者としては、結構な冒険だとは思いましたが、家というひとつの家族が住む空間にとっては、極めて自然なことのようにも思えます。
なぜなら、この家はこの家族のために建てられてはいるものの、まだここでその家族は生活をしていないのですから。
ここでの生活は、空間だけでなく住まい手にとってもここがスタートなのです。つまり0なのです。
だから、何がよくて何が悪いかの「ものさし」はここからできあがっていくのです。

引き渡しの説明をしている最中も、ご主人はすでに、色々思案を巡らせていました。「ここに手すりをつけたらどうか?ここまで板を貼ったらどうか?手すりの代わりに収納で腰壁をつくってみようか?」などなど。

そして、引き渡しを終えて、建物を見上げながら、ご主人が一言。
「いやあ、最高ですね」

この草加の家の住まい手になるYさん家族が、どのような「ものさし」で家をつくっていくかが、とても楽しみです。

草加市Y邸:10月の工事。

2014.10.27 草加:曇り。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

前回の上棟検査ののち、工事は順調に進んでいます。
来月末には完成、引き渡しとなるので、なんだかあっという間な感じもしますね。

では、10月分の現場の様子をお伝えします。

まずは16日の現場打ち合わせの様子から。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 外観。
外壁下地の防水紙の上に桟木が施工され、いよいよ外壁工事が始まりました。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 外観。
今回はスパンドレル状の金属サイディングになります。葛飾の家(TSN)と似たような感じです。
外壁屋さんと綿密に打ち合わせをして、下地の金物などの施工方法を決めたので、それらのチェック。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 外観。
サッシ周りの防水紙の取り合いなども合わせてチェックしていきます。
写真のような、一般的な納まりと変えている部分は特に入念に確認します。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 配管設備。
外観チェックのあとは、内部のチェックに入ります。
まずはキッチンレンジフードのダクト部分の確認。
防火の関係から、ダクト周りにグラスウールを巻くのですが、軸組同様に壁の中に隠れてしまうので、施工中にきちんと確認します。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 内観。
ちなみにここがキッチン、洗面スペースになります。正面奥がお風呂です。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 内観。
こちらが居室スペース。吹き抜け工事のためにずっと設置されていた仮足場が外れたのですっきりしました。
天井はすでにクロス工事が入っています。
一般的にはクロス屋さんは工事の最後に入るのですが、今回は上から順に施工しながら降りてくる手法で現場は進んでいます。
今回のこの工程は現場監督の采配。
仕上げ部分なので、他の職人さんも傷つけないように細心の注意が必要ですが、工程としては効率的ですので、アリだなと思いました。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 内観。
吹き抜け部分に上ってきました。
前回のブログと比べてもらうと、違いがよくわかると思います。

2014.10.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.16 バルコニー。
吹き抜けと同じ高さにあるバルコニーに出てみました。
こちらも外壁の下地が完了しているので、まもなく外壁工事に突入です。
高さとしては3階レベルに相当するこのバルコニー。
スカイツリーは残念ながら見えませんが、周囲の建物よりも視線が一段高いので、なかなか気持ちいい空間になりそうです。

つづいて、27日の打ち合わせの様子をみてみましょう。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 外観。
外壁工事はほぼ完了。やっぱり9.2mはでかい。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 外観。
近くでみるとこんな感じです。
金属サイディングのような工業製品を一般的な納まりでつくってしまうと、少々野暮ったくなるのですが、今回は少しばかり細工しているので、なかなかすっきりしています。
足場が外れるのが楽しみです。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 作業場内観。
作業場内観は、仕上げ工事(といってもラワンベニヤの板張りですが)がほぼ完了しています。

今回の建物のコンセプトは「カスタム」。
おかしな話かもしれませんが、完成時にはまだ完成していません。
この作業場でいろいろ家具や建具を作り、2階の住居部分をどんどんカスタムしていくわけです。
そんなわけで、当然ながらこの作業場も最初は何もない空間からのスタートになります。

使いながら空間を育てていく。いいですね。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 2階内観。

続いて2階の住居スペースをみてみましょう。
こちらはキッチン、洗面スペース。
先週からさらに工事は進んで、より空間の輪郭がはっきりしてきました。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 2階内観。

居住スペースの様子。
フロアレベルの壁はサンダーストップというシナベニヤ仕上げ。
吹き抜けレベルの壁はクロス仕上げになります。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 2階内観。

こちらがサンダーストップの壁になります。
この材料は、建て主さんの要望で採用しました。普段、家具を作る際に利用する材料とのことで、私は今回初めて使いましたが、建築建材のシナベニヤとはちょっと違って、なかなか面白い表情をしています。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 2階内観。

吹き抜けの様子。
フロアレベルと同じ位置に耐力壁があり、吹き抜けまで伸びています。
まだクロス工事前なのでイメージがわかないと思いますが、フロアレベルとの対比で面白い空間になりますよ。

2014.10.27 ymn現場打ち合わせ。
2014.10.27 バルコニー。

最後にバルコニーの様子です。
外壁は、吹き抜け内部のクロス壁と合わせて、外周部の黒い金属サイディングと切り替えて白の窯業サイディングにしています。
詳しくは完成時のブログで書きますが、このバルコニーにあるパーゴラ状の梁も「カスタムの種」になっています。

だいぶ形になってきましたね。
ではまた次回。

草加市Y邸:上棟検査。

2014.09.24 草加:曇りのち雨。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

草加の現場は、なんだかいつも天気がイマイチです。
今日は現場打ち合わせの他、上棟検査もしてきました。
その後、草加市役所に諸々の手続に行き、事務所に戻ったのは、夕方。
なんだか、疲れた一日でした。

では、さっそく。

まずは、先週の現場打ち合わせの様子から。

2014.09.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.09.16 現場打ち合わせ。
1階の作業場スペースです。壁下地が貼られて、よりボリューム感がわかるようになったかと。
軽自動車と比較しても、その大きさがわかると思います。
木造在来工法で、特殊なことをしなくても、このような空間を作ることができるんです。

2014.09.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.09.16 現場打ち合わせ。
こちらは2階の居住スペースになります。
写真真ん中にほそい柱みたいなのが何本も立っていますが、これは吹抜部分を施工するための、作業用の仮設足場です。
こちらは、まだ空間のイメージはわかりませんよね。

2014.09.16 ymn現場打ち合わせ。
2014.09.16 現場打ち合わせ。
吹抜上部に登ってきました。
写真真ん中部分が、前の写真の仮設足場の上部になります。
実際、この上を歩いても、不安感はありませんでした。
あの細い柱でも十分に支えられるんだなあと、新たなアイデアがふと浮かんでしまいました(建築基準法上の柱の規定をクリアするのは難しいので、色々と工夫は必要そうですが、こういう実感は、色々なアイデアの種になるんです)。
と、そんなことを考えつつも、断熱材の施工状況、電気配線の確認など、本来の仕事もきちっとしていますので、あしからずw

つづいて、本日の上棟検査の様子です。

2014.09.24 ymn上棟検査。
2014.09.24 上棟検査。
建物を支える柱、土台、筋交いなどの金物をすべてチェックしていきます。
写真は、柱の引き抜きを防ぐホールダウン金物というものと、筋交いと柱、土台を固定する筋交い金物の様子。
入り組んだ場所ですが、しっかり施工されています。

2014.09.24 ymn上棟検査。
2014.09.24 上棟検査。
こちらは、柱と梁の接合部分の様子。
ホールダウン金物というのは、基礎と1階の柱だけを繋いだのではだめなんですね。
このように2階の柱ともきちんと繋がなければなりません。
案外、これを忘れている施工業者もいたりするので、びっくりすることもあるのですが、この現場は、言わずもがな、しっかりと施工されていました。

と、こんな感じで何十箇所とある金物をすべてチェックしていきました。
結果は、問題なし。一発OKです。
施工忘れや勘違いなどで、指摘がないという現場はほとんどないのですが、やはりこの現場は、とても優秀だなと感心してしまいました。

2014.09.24 ymn上棟検査。
2014.09.24 防水チェック。
上棟検査が終わり、続いて外部の施工チェックです。
これは私のブログでは毎度おなじみになっていますが、壁下地の防水紙の施工状況をくまなく見ていきます。
写真のようなサッシ廻りや、換気扇など壁に穴があく部分は、特に重要です。
こちらも問題なし。

2014.09.24 ymn上棟検査。
2014.09.24
最後に、現場打ち合わせの様子を。
先ほど写真が出てきた、吹抜部分ですが、先週から天井下地など、木工事も進んでいます。
現場監督さん、職人さん達が立っている部分が、例の細い柱の仮設足場部分。
この足場がとれないと、住居スペースのイメージはなかなか湧かなそうですね。

では、また次回。

草加市Y邸:上棟、設備打ち合わせ。

2014.09.05 草加:曇り。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

8月9日、台風が来る前に、無事に上棟しました。
今回は上棟式はやらないので、お盆休み明けから、そのまま現場は進みます。
ですが、台風でびしょ濡れになった軸組をしっかり乾燥させてから現場を進める必要があるため、工務店と相談し、ここは焦らずに行くことにしました。
こういう判断も、大事です。
スピーディに進めるときは進め、留まるべきところはきちっと留まる。

とうわけで、およそ10日ほど現場は休止させ、8月下旬から屋根下地など木工事がスタートし、9月5日の現場打ち合わせをむかえました。

今回の打ち合わせは、例によって設備配管・電気配線の打ち合わせです。完成後の隠れてしまう部分なので、構造とおなじく、最初の段階でしっかり現場打ち合わせをしなければならないんです。
(これも水戸のブログで書いてましたねw)

ちなみに、今回は間取りが少々ややこしいので、お施主さんにも来てもらって、スイッチやコンセントなども確認してもらいました。
なお、間取りがややかしいというのは、水戸のような複雑なややこしさではなく、家全体の領域がとっても曖昧であるがゆえのややこしさなんです。

なんのことやら?ですよね。
これについては、次回のブログあたりで、お伝えできるかと思います。

とりあえず、今回の建物の概要を簡単に説明すると、
縦9mx横9mx高さ9mのほぼ立方体の建物に、階段室がくっついています。
間取りの構成は
1階:作業場(天井高さ約4m)
2階:住居(天井高さ約4m)
という感じで、2階は水回りとワンルームのみとなっています。

今の段階では、1階、2階ともがらんどうな空間というイメージだけ、浮かべておいてもらえればと思います。

2014.08.10 ymn上棟。
2014.08.10 上棟。
上棟した翌日、台風がせまるさなか、現場確認に行きました。
うん、でかい。

2014.08.10 ymn上棟。
2014.08.10 上棟。
工事とは全然関係ないのですが、敷地内で、ちょうどぬかるみにはまってスタックしてしまい、ロードサービスのお世話になる羽目に。。。。
ロードサービスを待つ間、しっかり現場確認はできましたけどw

2014.09.05 ymn上棟。
2014.09.05 建物全景。

2014.09.05 ymn上棟。
2014.09.05 現場にて、設備配管、電気配線の打ち合わせ。
写真は2階の住居スペースの様子。
2階部分も2層になっているのがわかるでしょうか?
水戸市Y邸とはまったく異なる設計手法ですが、やはり立体的な空間を利用した構成になっています。

2014.09.05 ymn上棟。
2014.09.05 1階作業場。
こちらは、作業場の使い勝手を中心に、シンプルな空間になっています。

次回のブログでは、もう少し建物の全容が見えてくるかと思います。

草加市Y邸:配筋検査、基礎工事。

2014.08.02 草加:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

今回は基礎工事の様子をお伝えします。

毎度、同じ事をブログでも書いていますが、建物の構造部分というのは、工事が進んでしまうとまったく見えなくなってしまう部分ですので、施工中の監理がとっても大切です。
なので、今回も、コンクリート打設前の配筋検査をしっかりと行いました。

2014.07.16 ymn配筋検査、基礎工事。
2014.07.16 配筋検査。
配筋全景。一通り配筋ピッチ、継ぎ手の定着長さ、かぶり厚など検査していきます。軽微な指摘事項はありましたが、施工はほぼ完璧でした。

2014.07.16 ymn配筋検査、基礎工事。
2014.07.16 配筋検査。
当たり前の事ですが、設計図通りに丁寧に施工されていると、気持ちがいいです。

2014.08.02 ymn配筋検査、基礎工事。
2014.08.02 基礎工事完了。
基礎全景。天気の関係で多少時間があきましたが、基礎工事も無事に完了しました。

2014.08.02 ymn配筋検査、基礎工事。
2014.08.02 基礎工事完了。
ホールダウン金物、アンカーボルト金物などの施工精度もバッチリです。

いいですね、現場もきれいだし、工事も丁寧。精度も高い。
そしてなおかつスピーディ。
今回の工務店は、7,8年前から懇意にしている工務店ですが、なかなか一緒にお仕事する機会には恵まれませんでした。
ですが、その実力はよく知っていたので、それを自分の現場で実感できています。

さて、次回は、上棟の様子をお伝えします。

草加市Y邸:地鎮祭

2014.06.29 草加:晴れ。

みなさん、こんにちは。
デザインスペックの小林です。

2013年の2月。一本の電話がありました。
「自宅兼作業場の設計をお願いしたいんですけど。」
それが施主であるYさんとの出会いでした。

Yさんは家具職人。3人のお子さんと奥様との5人家族です。
現在は知り合いの作業場で働いているけれども、この度独立するとのことで、自宅兼作業場というお話でした。

そのころ、私は、石巻市Y邸の現場監理で東北に行ったり来たりしている状況でした。
そして、水戸市Y邸と葛飾区T邸の実施図面(見積用の図面)の同時進行中という、トリプルブッキングな状況でヒーヒー言っていたので、お引き受けできるかどうか不安だったのですが、
「土地もまだ決まっていないので」
ということだったので、時間的な猶予もあると思い、お引き受けすることにしました。

ところがそこからが、予想以上に長かったw

お施主さんの気になる土地を一緒に見に行って、あれこれ土地の善し悪しをお伝えし、その都度持ち帰って家族会議をしては、やっぱり別の土地にしよう、ということを何度も繰り返したり、ローンのアドバイスをしたりしているうちに、あっという間に10ヶ月ほどが過ぎました。
そして、昨年11月29日、Yさんから4つ目の土地の資料が届きました。
後日、一緒に土地を見に行き、今までの土地にはないピンと来る感覚が、私もYさんもあったのでしょう。
ほどなくして、この土地で進めることに決まりました。

その間に、石巻は終わり、葛飾も竣工間際になり、水戸も建築確認が下りていよいよ着工準備という状況になり、結果的に良いタイミングになりました。

そこから、いよいよ基本設計が本格的にスタート。
初回プレゼンで気に入っていただき、ほぼ原案のまま、実施設計になりました。
そして、見積、工事契約、建築確認を経て、いよいよ着工準備が整ったわけです。

と、こうかくとトントン拍子のような感じに聞こえるかも知れませんが、打ち合わせはなかなかヘビーでしたw
Yさんが、日中は仕事のため、打ち合わせはもっぱら夜20時以降。近所のファミレスで夜中の2時ぐらいまで打ち合わせすることもしばしば。
でも、そうやって膝をつき合わせて打ち合わせを重ねることは、とても大事なことなんです。

いろいろなことが許されるならば、このプランができあがるまでの時間をもっともっとかけたい、と思います。

と、前置きはこれぐらいにして、6月29日、晴れて地鎮祭の運びとなりました。
さて、頑張りますか!

2014.06.27 ymn地鎮祭。
2014.06.27 着工準備。
地鎮祭の前々日、地盤改良の確認と、地縄(建物の外形を縄などでトレースしたもの)と配置の確認をしました。

2014.06.29 ymn地鎮祭。
2014.06.29 地鎮祭。
とびきりの地鎮祭日和で、気持ちもワクワクします。
これからなにが起こるのか興味津々の子供達。

2014.06.29 ymn地鎮祭。
2014.06.29 地鎮祭。
おとうさんが「えい、えい、えい」と鍬入れの儀を執り行う姿がおかしくてたまらなかったみたいですw
そうですよね、ちょっとした芝居ですものね。
でも、自然を人間がいじるわけですから、そのような気持ちを持つことは、現代においても大事なことだと思います。

草加市Y邸の竣工予定は11月。4ヶ月半、しっかり設計監理をしたいと思います。